・長く働いてくれそうな若者を採用したいのに、求人誌、就活支援サービスやハローワークで求人を出しても応募がない…
・TikTokで他社が求人動画流してるって聞いたけど、効果あるの?
・TikTokで求人してみようかなと思ってるけど、成功するコツってある?
こんなお悩み解決します!
今回の記事では、TikTokで行う求人について、おすすめな理由、メリット・デメリット、成功のコツについて紹介します!
・TikTokで10~20代若者の求人採用を行いたい!
・TikTokで求人を行うメリット・デメリットを知りたい!
・TikTokで求人のための動画作成のコツを知りたい!
人口減少が続く日本で、「求人」は永遠のテーマですよね。
企業はできるだけ長く働いてくれそうな若者を採用したいと考えるものです。
しかし、採用担当者が学校訪問してリクルート活動を行っても、求人誌、就活支援サービスやハローワークなどで求人募集しても応募がない…と悩んでいる企業も多いでしょう。
特に、有名な就活支援サービスで求人登録を行うとなると100万円前後することもありますが、効果を感じられなくても求人のために仕方なく手数料を払い続けている企業もあると思います。
そんななか、「TikTokで求人してる企業があると聞いたけど、効果あるのかな…?」「自社でもできそう…?」と検討中の方も多いでのはないでしょうか?
実は、TikTokは10~20代の若者にダイレクトに訴求できるSNSであり、採用活動のプラットフォームとしても最適な場所なんです!
そこで今回は、TikTokでの求人を検討し始めた企業や採用担当者に向けて、メリット、デメリット、成功するためのコツ、成功した企業例を紹介します。
TikTokでの求人活動を行う際の参考にしていただけたら嬉しいです。
それではどうぞ!
TikTokを就活に活用する若者が増加
TikTokは、特に10〜20代の若者の間で浸透しており、情報の検索やトレンドのチェック、など、日常的に利用されていることが特徴です。
注目されるのが10代の利用率。
TikTokを利用している10代は約4割に達しており、5人のうち2人はTikTokユーザーとなる計算ですね。
近年の10代の利用率の動向としては、2019年に14.6%、2020年に20.8%、2021年に31.1%、そして2022年には39.3%と毎年大きく伸びている傾向があります。
そのため、現状でも若年層にリーチできる上に、今後、若い年代の利用者数はさらに増えると予想されます。
また、2022年に行われた「Z世代就活生のTikTok活用実態」によると、2023年新卒学生の81%がTikTokで企業の動画を見た経験があり、そのうち80.2%がTikTok動画がきっかけで「企業に興味を持ったことがある」と回答しています。
さらに企業のTikTokを見た学生のうち66.2%が「実際にエントリーした」経験があると答えているのです。
以上のことから、TikTokで流れてきた企業の動画を見ていた10代が、就活を始めた際にTikTokで見て興味を持った企業にエントリーしたのではないかと推測できます。
おそらく今後もこの流れは続くでしょうし、若者の採用に向けて、TikTokで求人のための施策を打っていくことは、有効な手段だと言えるでしょう。
TikTok求人の5つのメリット
ここでは、TikTokで求人を行うメリットを5つ解説します。
メリット①:競合が少ない
まずは、就活支援サービスやエージェントと比べて、TikTokは競合が少ないことがメリットです。
就活支援サービスサイト等を利用した場合、あなたの会社の情報が同業他社の情報に埋もれてしまう可能性があります。
求職者は、最初こそ頑張って条件に良い会社を一生懸命に探しますが、情報が多すぎたり、またはなかなか採用までいたらずに、どんどん活動に対する熱量が下がっていきがちです。
そのうち、サイトから自動送信されてくるメールも着信拒否するかもしれません。
しかし、そんな彼らも息抜きだったり隙間時間にSNSはきっとみるでしょう。
そこで求人アカウントを作って動画を投稿し、視聴者に興味を持ってもらえれば、面接希望者を集めることができる可能性が高いです。
メリット②:費用対効果が良い
就活支援サービス等を利用した場合、100万円以上かかることも珍しくありません。
昨今、求職者も求人側もエージェントを使って活動を行う場合が増えています。
エージェントで紹介された求職者を採用した場合、企業は手数料として求職者の年収の30~40%の手数料を支払います。
たとえば、月収20万円、年収360万円の人を採用した場合の手数料は、100~140万円程度になります。
しかし、今の時代は転職もめずらしくなく、その人がずっと働いてくれるとは限りません。
また最近では、昨日まで頑張って働いていた職員が、突然「静かに辞めていく」場合も増えています。
また、エージェントが紹介した求職者が一定期間内に自己都合により退職した場合などに、エージェントは企業に紹介手数料の一部を返金する場合もあります。
人を採用して誰かが辞めたら再度求人を出して…を繰り返すと、費用も手間もかかって負ループへ…
しかし、TikTokで会社雰囲気を感じて「自分のここで働いてみたいな」と面接に来る人達は、文字だけの情報や勤務条件等で応募してくる人よりも定着率が高いことが期待できます。
結果として、就活支援サービスを利用するよりも、費用対効果が圧倒的に高いのです。
しかし、TikTokは無料で利用できます。
動画作成の際に編集ソフトなど必要になっても、毎月1~2万円程度あれば「Adobe Premiere pro」などのソフトを使って十分なクオリティの動画が作成できます。
メリット③:職場の雰囲気が伝わりやすい
TikTokで、普段の職場の風景や従業員と社長のほのぼのしたやり取りを動画にすることで、ユーザーは自分がそこの企業で働くイメージを膨らませることができます。
ユーザーの中には、「こんな職場で働いてみたいな」「こんな社長がいる会社の面接を受けてみたい!」などと感じて、求人に応募してくれる人もいるでしょう。
職場の雰囲気を伝えやすく、身近に感じてもらいやすいのもTikTokの魅力の1つです。
メリット④: 拡散性が高くバズりやすい
TikTokは、アカウントを運用し始めたばかりのフォロワー数が2桁以下のアカウントでも、バズりやすい特徴があります。
なぜなら、フォロワーの多さではなく動画単位で評価されるからです。
TikTokでは、以下の要素で動画評価を受けます。
・再生時間・視聴完了率
・複数回再生数
・いいね
・シェア
・コメント
高い評価を得られれば、たった1日でも驚異的に拡散されていくこともあるのです。
よりユーザーに刺さる動画を作成するできれば、より多くのユーザへの認知してもらうことができます。
メリット⑤:スマホアプリでも動画作成できる
TikTokは、アプリをインストールすれば、スマホで簡単に撮影・編集・投稿できます。
無料で音楽やエフェクト、スタンプで加工も可能です。
本格的な撮影機材がなくても、気軽に始められることもメリットの1つでしょう。
TikTok求人の2つのデメリット
次に、TikTokで求人を行う際のデメリットについて、2つ解説します。
デメリット①: 炎上のリスクがある
TikTokで多くの動画投稿を行うなかで、1日で炎上してしまうこともあります。
また、従業員や社長のふとした一言が不適切な言動をして取り上げられて、一気に拡散していき企業のイメージダウンに繋がりかねません。
動画の内容については、「この動画を投稿しても大丈夫か?」「この動画を投稿することで、どういった反応がくるだろうか?」と社内でよく検討することが大切です。
デメリット②: 長期的な運用に手間がかかる
多くのユーザーに認知されるためには、定期的に動画を投稿して、TikTokを運用していく必要があります。
単発投稿だったり、投稿の日が空きすぎると、認知されにくくなってしまいます。
TikTokは動画再生回数、いいね数やコメント数などが表示されるため、分析しながらユーザーに刺さる動画を作成していきましょう。
運用を始めてから、すぐにバズらせることはなかなか難しいですが、ある程度認知されるまでは、根気強く分析と動画投稿を続けていく必要があります。
TikTok求人を成功させる動画作成の7つのコツ
求人するための動画でも、必ずしも会社紹介の動画を投稿する必要はありません。
TikTokで多くの人に動画を見てもらい、応募者を増やすにはユーモアあふれる投稿が必要です。
ここでは、TikTok求人を成功させる動画作成のコツを解説します。
コツ①:冒頭3秒にこだわる
TikTokの動画では、冒頭の3秒で視聴者を惹きつけることが大切です。
なぜなら、冒頭3秒で視聴の興味をいかに惹き付けるかで、動画がスキップされる可能性を低くできるからです。
具体的には、次の3点に配慮して動画を作成しましょう。
- 惹きつけるタイトルにする
- 一番最初の画面を鮮やか
- 質問から初めて最後にオチが見れる動画にする
動画がたくさん投稿されているため、いかに視聴者の興味を惹きつけられるかが重要になります。
コツ②:トレンドを意識した動画を作成する
積極的にトレンド動画をチェックして、流行っている音楽を使ったり投稿を真似したりしましょう。
トレンドを意識した動画を作成することで、多くの若者の目に留まり、求人募集のコンテンツが拡散されていくようになります。
トレンドは変化が早いので、「今は何が流行っているのかな?」とTikTokの動向を適宜リサーチしながら発信していきましょう。
コツ③:ギャップのある動画を投稿する
TikTokでは、「こんな人がまさか!」「おもしろい!」とギャップのある動画を投稿することで、多くのユーザーの興味を惹きつけることができます。
そうすると、どんどん拡散されていき「この人たち最近バズってる!」として認知されるようになります。
たとえば、以下のような動画だとギャップを感じるでしょう。
・強面の社長の全力ダンス
・従業員が社長にドッキリを仕掛ける
TikTokでは、まずは若者に楽しんで見てもらえる動画を作り、自分の会社に興味をもってもらうことが大切です。
しかし、あくまでも求人のためアカウント運用ですでので、求人情報等はリンクを貼って対応するようにしましょう。
コツ④:従業員に協力してもらい、一緒に動画撮影する
従業員がみんなで楽しそうにしてる動画を投稿すると、雰囲気のよさが伝わりますよね。
可能であれば、若い人からベテランまで、できるだけ多くの従業員に動画に出演してもらいましょう。
さまざまな年齢層や個性のある社員が動画内に登場することで、ユーザーは職場の雰囲気を確認できたり、組織の中で働く自分をイメージしやすくなります。
コツ⑤:求人関連のハッシュタグをつける
動画投稿する際は、以下のような求人関連のハッシュタグも入れると検索からの流入も見込めます。
・#会社
・#広報担当
・#会社紹介
・#企業
・#ベンチャー企業
・#社員紹介
・#仕事
・#転職
・#新卒採用
・#会社員の日常
・#未経験OK
コツ⑥:見られやすい時間帯に投稿する
TikTokでは、見られやすい投稿時間を選ぶことで、効率よく視聴回数を稼ぐことができます。
TikTokにおける投稿のゴールデンタイムは、視聴者の帰宅時間に合わせた、15時から20時の間と言われています。
ほかにおすすめの時間帯としては次の通りです。
- 昼食時間(昼休み):12時~13時
- 夕食後:19時~21時
- 寝る前:23時~24時
コツ⑦:外注する
費用に余裕があれば、外注する方法もあります。
既に運用ノウハウがあるプロに外注することができれば、アカウント運用の成功確率が上がります。
外注する際に、主に次の2つのパターンがが考えられます。
- 運用代行会社へ依頼:1本あたり3~5万円ほど。
- クラウドソーシングなど個人に依頼:1本あたり5,000円ほど。
もちろん必要な編集スキルや工程数等によって、金額は大きく異なります。
外注を検討する際は、複数見積もりをとってみましょう。
TikTok求人の成功事例7選
ここでは、TikTokで求人から採用へとつなげることに成功した、企業事例をいくつか紹介します。
1. 三和交通
踊るおじさんの動画が「かわいい」「癒やされる」と話題になり、一躍有名になりました。
短いネクタイと大きなお腹で楽しそうにダンスを踊るおじさんは、企業の取締役部長を務めています。
採用に関しても、TikTokを見て社風に魅力を感じたことから採用につながった社員もいるそうです。
「こんな上司が理想」など、多くのポジティブなコメントが寄せられました!
2. ライソン株式会社
家電やアウトドア用品を販売する『ライソン株式会社』では、自社商品を使ったTikTok投稿を行っています。
楽しそうな社風が感じられますし、なにより動画に出てくる料理がとっても美味しそう!
「こんな感じの社員がいれば仕事頑張れそう」などのコメントが多く集まっており、採用活動にも成功してます。
3. 大京警備保障株式会社
ユーモアあふれる部長と社長が率先して、TikTokで面白い動画投稿を行っています。
特に、絵の上手な部長が、社長のメガネに投げつけて貼るネタが大人気です。
コメント欄は、海外ユーザーからも反響があり、英語でも「働きたい!いいね!」と称賛されています。
4. 株式会社リンクロノヴァ
仙台を拠点に活動している総合建設業の会社アカウントです。
特に評判のシリーズで、社員が社長のデスクの前でガスコンロなどを持ち出して本格的に料理を始め、「おいおいおいおい!」と社長が突っ込むやりとりが印象的です。
求人の投稿を上げた際には、「まだ募集してますか?」といったコメントも殺到していたようです。
まとめ:TikTok求人で若者を呼び込もう
TikTok求人がおすすめな理由やメリット・デメリット、動画作成のコツ、企業の成功事例などを紹介しました。
TikTokは10~20代のユーザーが多く、自身の就活の参考にしている傾向があります。
ですので、できるだけ長く働いてくれそうな10~20代の若者を採用したい企業や採用担当者が、TikTokで求人を出すことはとても有効だと言えるでしょう。
独自性やユーモアを意識した動画投稿を定期的に行うことで、若者に自社に興味を持ってもらえるようになります。
そうすることで、求人誌などの文字だけでは伝わらない自社の雰囲気や社風に共感してくれる若者が、応募してきてくれるでしょう。
ぜひ、TikTok求人に挑戦してみてください!